在宅での栄養管理をテーマに勉強会を開催しました
看護師の高橋です。
ご高齢になると、硬い食べ物や噛み切れない食べ物を避けてしまいがちになり、その結果食事量が減ったり栄養素に偏りが出てしまうことがあります。
そこで・・・今月の勉強会では「在宅での栄養管理」と称して高齢者の低栄養を予防する工夫や働きかけを提案しました。
このテーマを選んだきっかけ
今回の勉強会にこのテーマを選んだのは、訪問をしていると、ご利用者様ご本人やご家族の方から
「栄養を取って下さいと言うけど、どのくらいが目安なの?」
「何を食べればいいの?」
などの質問をされる事が多く、スタッフが具体的に説明出来る指標が欲しいと思ったからです。
年齢を重ねることによる活動量の低下や味覚の変化等で、気づかないうちに食事量が減り、そこから低栄養とフレイルにつながっていきます。
厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査の概要」によると65歳以上の低栄養傾向の方の割合は(BMI≦20kg/㎡)は男性で12.4%、女性で20.7%、要介護高齢者では20~40%であると報告されています。
食事量の低下を自覚されていない方も多い為、関わる専門職が気づくことが大切であり、ご利用者様になるべく簡単に食べやすく、バランスよく栄養が取れるように工夫することをお伝えしていくことが必要になります。
たとえば・・・
こちらはただのトンカツではありません。
歯の弱いご高齢の方でも食べやすい、薄切り肉を重ねて作ったトンカツです。
オーラルフレイルからフレイルに繋がってしまう前に、「噛める工夫」が重要となってきます。
繰り返しになりますが、低栄養から生活機能低下につながる前に、リスクを早期に発見し、栄養状態の改善に取りくむことが重要です!
いつまでも、美味しく食事を続けられる援助も訪問看護には求められますね。