【11月の勉強会】「スピラドゥ」の活用法を学びました
こんにちは。理学療法士の長瀬です。
11月の勉強会では、アビリティーズ・ケアネット株式会社 田所様に講師に来て頂きました!
今回は、「スピラドゥ」の活用の仕方など、実践で教えて頂きました。
「スピラドゥ」は、福祉先進国デンマークで生まれ、最も支持されているスライディングシートで移動・移乗、寝返り、更衣の際に生じる摩擦を低減するため使用されます。
「スピラドゥ」は、滑らかな素材でできており、ブルー(ハード)、グリーン(ミディアム)、ピンク(ソフト)の3種類があります。
上下、左右、前後など、あらゆる方向に滑らせることができます。 目的に合わせて使いやすい大きさに切り、折りたたんで、または重ねて使用します。
ご利用者様の身体とベッド・車いす・椅子などの間に本品を敷き込んで、または身体と衣類の間に差し込んで使用するイメージです。
介助者が1人で利用者を移動・移乗させる際には、身体の重い部分の摩擦を低減させて負担を軽減するために使用します。 また用途により、2人介助で使用する方法もあります。
「スピラドゥ」の種類
「スピラドゥ」は、カラーによりいくつかの種類に分かれています。
・ピンク (ソフト)
伸縮性が高いタイプです。主に衣類や弾性ストッキングなどの間に差し込み、着脱などに適しています。
・グリーン (ミディアム)
少し弾力性があり、ブルーよりもやや滑りにくく、臥位、座位など、様々な移乗に適しています。
・ブルー (ハード)
最も硬いタイプで最もよく滑ります。体重の重い利用者、身体の大きな利用者の臥位移乗にお勧めです。
「スピラドゥ」サイズの目安
続きまして、スピラドゥのサイズの目安ですが
・靴下を履く場合
ピンク 30 ×100cm
・ハイソックス、弾性ストッキングを履く場合
ピンク 50 ×150cm
・車いすでの使用の場合
グリーンまたはブルー 75 × 100cm
・ベッド上での移動の場合
グリーン 100 × 150cm 以上(2枚重ねて)
・ストレッチャー移乗の場合
グリーンまたはブルー 100 × 175cm
今回の研修をうけて
今回実践して驚いたのは、利用者様を上向きに寝かせたまま、ほとんど不快感無くシートを身体の下に敷くことができたことです。
今までは横向きにして、また反対向いて…という方法を当たり前のようにとってました。ちょっとコツは入りますが、教えてもらいながらやってみたところ、横向きにせずとも…上手に敷けてました!
私は受け手側(被験者)として敷いてもらいましたが、全然違和感なかったです。これは確実に現場で活かせます!
そして、また驚いたのが、ピンクのシートを使って弾性ストッキングを履く方法です。
弾性ストッキングって履かせるのも脱がせるのも大変ですよね…。それがこれを使うとそこまで力を入れずにできます!
これもまたちょっとコツは入りますが。これもうまく現場で活用してみたいところです。
アビリティーズの田所様、忙しい中、丁寧な講義をありがとうございました!